英米文学演習１

授業テーマ	英国 fantasy 作品における伝統の継承と創造性の問題について考察を深める
授業のねらい・到達目標	20世紀英国の文学者、C.S.Lewis作 The Chronicles of Narnia（全7巻）の第6作 The Magician's Nephew (1955) を基に、英国 fantasy における伝統の継承と創造性の問題について理解を深めると共に、小論文作成の鍵となる、問題意識の持ち方、問題点の見つけ方、問題点の掘り下げ方について指導する。作品を読み込んで、自分なりの問題点を見つけ出し、作品分析を通して小論の形に仕上げることが到達目標である。
授業の方法	随時、輪読形式等を取って精読する。また、ほぼ毎週、二章あるいは三章分を宿題とし、新出単語調べおよび最低、４～５行程度の＜気づき＞を書き留めたものを提出することが要求される。受講者は毎回英和、英々辞典による予習を欠かさないこと。
履修条件	なし
事前学修・事後学修，授業計画コメント	授業では特に必要と思われる箇所以外の訳読は原則として行なわない予定であるから、前もって翻訳書を読了しておくこと。英語原文作品を読んでおくと、なお、好ましい。また、授業開始以前に『ナルニア国年代記』全７巻を読了しておくことが望ましい。

その他
教科書	C・S・Lewis , The Magician's Nephew, 特に版は指定しません既に出版されている日本語訳の『魔術師のおい』を授業開始時までに読了して、物語の全体の輪郭を把握しておくこと。また、全７巻を読了しておけば、なおのこと良い。できれば、英語原文作品も読んでおくこと。なお、日本語訳は購入する必要はありません。（必要だと思う学生が購入するのは別に構いません）
参考書	山形和美・野呂有子他共著『「ナルニア国年代記」読本』国研出版山形和美・野呂有子他共訳『C.S.ルイス文学案内事典』彩流社（『C・S・Lewis文学案内事典』彩流社は極めて高額な為、購入する必要はありません。他の参考書についても必ずしも購入する必要はありません。）
成績評価の方法及び基準	平常点(30%)、レポート(40%)、授業参画度(30%) 出席状況、発表及び質議応答、ほぼ毎回提出を要求される小リポート、学期末に提出を義務付けられている小論文［原稿用紙400字づめで９枚程度］等を総合的に判断して評価します。
オフィスアワー	野呂研究室にて毎火曜日お昼休み、および水曜お昼休みに行います。
備考	毎授業時に必ず英和辞書を携帯すること。電子辞書も可。