考古学方法論１

授業テーマ	「モノ（遺物）」の正しい観察方法を学ぶ。
授業のねらい・到達目標	各種の遺物を実際に自分の目・手を通して観察するとともに、各種の道具を使用して正しく図示する技術を学び、観察力を養う。それによって各種の発掘調査報告書の内容について理解できる知識を体得する。
授業の方法	各種の道具を用いて「モノ（遺物）」の形態・製作技法・文様などより、機能・目的などを自らの試行錯誤・体験を通して正しく観察図示するとともに、自分の言葉で文章化し次の世代に伝達する初歩的方法を体得する。
履修条件	考古学方法論3必修（考古学方法論1～4の全工程履修を希望する）
事前学修・事後学修，授業計画コメント	いかなる「モノ」を漠然と観察するのではなく、常に「何故」という疑問を持って接すると同時に、その「モノ」の素材・形態・製作技法・文様など自分の言葉で文章化する能力を養って欲しい。

授業計画
1	ガイダンス　考古学とは。方法と対象資料
2	埋蔵文化財と考古学。発掘調査から報告書作成までのプロセス
3	様々な考古（物質）資料。埋蔵物と埋蔵文化財
4	遺物の持つ性質・情報と観察方法
5	使用する考古資料とその遺跡の説明
6	遺物の洗浄（１）ラベルの確認と材質の特徴の確認（雨の日以外は中庭）
7	遺物の洗浄（２）ラベルの確認と材質の特徴の確認（雨の日以外は中庭）
8	遺物の洗浄（３）ラベルの確認と材質の特徴の確認（雨の日以外は中庭）
9	遺物への注記（１）出土位置の略記と遺物の表裏・上下の確認
10	遺物への注記（２）出土位置の略記と遺物の表裏・上下の確認
11	遺物の接合（１）
12	遺物の接合（２）
13	遺物の接合（３）
14	遺物の接合（４）
15	遺物の分類・分類表の作成（材質・形態・年代など）　まとめ

その他
教科書	なし
参考書	なし
成績評価の方法及び基準	平常点(30%)、レポート(20%)、授業参画度(40%)、毎回の作業記録日誌の提出(10%)
オフィスアワー	本授業終了後、2号館10F考古学陳列室、または講師室にて20分間
備考	受講人数によって若干の変更あり