外国考古学概説２

科目名	外国考古学概説２
旧カリキュラム名	外国考古学概説２
教員名	小泉　龍人
単位数	2	学年	1	開講区分	文理学部
科目群	史学科
学期	後期	履修区分	選択必修

授業テーマ	オリエント世界の遺跡を知る
授業のねらい・到達目標	本授業は、海外の遺跡発掘調査や世界遺産について学ぶことをねらいとしている。まず、古代世界をリードしてきたオリエント世界の歴史について、旧石器時代の洞窟を中心とした暮らしから、銅石器時代に都市が誕生する頃までを概説できる程度の知識を身に付ける。つぎに、オリエント地方（シリア、エジプト、トルコ）における日本隊や外国隊の発掘調査の解説を通して、世界の考古学的調査の実情について理解することを目指す。同時に、オリエントとその周辺における代表的な世界遺産（モヘンジョダロ、ペルセポリス、パルミラ、トロイアなど）について、基本的な内容を説明できることを目標とする。
授業の方法	本授業は講義形式で行い、オリエントを中心とした遺跡の発掘調査や文化遺産について解説していく。毎回プリントを配布し、おもにパワーポイントを活用する。順番・内容の変更もあり得る。講師の海外出張（発掘調査、国際学会）等により休講になる場合は、補講もしくは代替措置として博物館見学レポートを作成してもらう予定。
履修条件	本授業は専門的な内容を扱うため、世界史あるいは海外の考古学を意欲的に学ぶ姿勢がないと単位取得は難しい。

授業計画
1	受講ガイダンス−対象地域・時代等の概説−
2	集落から都市まで（１）−洞窟の暮らしと火の利用−
3	集落から都市まで（２）−より快適な暮らしを求めて−
4	ダムに沈む土器工房址の発掘−テル・コサック・シャマリ−
5	オリエントの遺跡発掘（１）−シリア、エジプトの発掘調査−
6	オリエントの遺跡発掘（２）−トルコの発掘調査−
7	神の描かれた街−アルスランテペ−
8	インダス文明の宗教都市−モヘンジョダロ−
9	前２千年紀の国際化と技術革新−ハットゥシャ−
10	ギリシア神話の舞台−トロイア−
11	旧約聖書のバベル−バビロン−
12	オリエント最後の王都−ペルセポリス−
13	エーゲ海のヘレニズム都市−ペルガモン、エフェソス−
14	沙漠のシルクロードを行く−パルミラ−
15	まとめ・予備

その他
教科書	とくに指定しない。毎回、授業レジュメを配付。
参考書	適宜プリントにて知らせる。
成績評価の方法及び基準	レポート(60%)、授業参画度(20%)、リアクションペーパー(20%) レポート：授業内容を理解した上で論述しているかどうかを評価。授業参画度：遅刻２回で欠席扱い。私語・飲食等の授業進行の妨げとなる迷惑行為や内職などのマナー違反には厳正に対処。リアクションペーパー：適宜実施して授業の理解度を評価。全体的に評価は厳しい。
オフィスアワー	質問等は授業後、もしくはメール（ガイダンス時に伝える）。