水圏科学実験２

授業テーマ	水循環の観測と解析の応用
授業のねらい・到達目標	陸水の量と質に関する特徴およびその変化について，水収支・水循環の視点から，水の性質が，その場所の環境とどのように反応し，その場所に則した存在となるか，といった広範囲な水の性格を取り上げる。特に，湖沼や降水などの水環境としての重要性を人間活動との関わりを視点に，現地調査の体験をとおし理解する。プログラム「地球システム科学科」の学習・教育目標「（D）専門技術」（1-3,5-6,8-15）、「（I）現場主義」（4,7）に寄与する。※括弧内の数字は授業計画内の講義番号
授業の方法	山中湖を対象に水文環境調査を実施し，測器の使用や現地の調査の方法について修得する。採取した試料の水分析を実施し，分析方法・試薬の処理・洗浄方法や，得られたデータに基づき室内事件と図化・考察まとめ方について学習する。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	実際の試料を自らが採取するため，現地調査を数回実施する。また，翌実験の安全確保やスムーズな実験を実施できるように，事前に指定の参考資料などを熟読しておくこと。

その他
教科書	使用しない。関連するプリントを授業中に教材として配布する。
参考書	西條八束・三田村緒佐武『新編　湖沼調査法』講談社 1995年
成績評価の方法及び基準	レポート(60%)、野外・室内の実習(40%) 達成度評価基準 1.調査地域の水環境を事前に文献で調査し，野外調査の方法と測器の取り扱い，水質分析のための機材や試薬について基礎を理解している。　　授業回数　1・2・3・5・6に該当する 2．水環境に関する野外調査の方法を身につけている。授業回数　4・7に該当する 3．現地調査の実施後に，水質分析を行うと共に，地形図や水文データベースを活用し，調査結果の解析ととりまとめをコンピュータにより進める方法を身につけている。授業回数　8・9・10・11・12・13に該当する 4．調査計画を立てる手段を身につけている。授業回数　4・7・14・15に該当する上記の1～4の達成度評価基準に照らし，現地調査・室内実験への取り組みおよびレポートの成績が全体として100点満点で60点以上に達していること。
オフィスアワー	随時　A-216
備考	野外実習・室内分析での発見・水環境を解明する楽しさを味わってもらいたい。