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アジアの文化と社会4

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科目名 アジアの文化と社会4
教員名 曽 士才
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 中国語中国文化学科
学期 後期 履修区分 選択
授業テーマ ミャオ族民族誌―中国に生きる少数民族の適応戦略
授業のねらい・到達目標 ミャオ族は中国の少数民族のなかでは四番目に大きな集団である。授業では、明清代におけるミャオ族の迫害と抵抗の歴史を辿り、民族離散という危機にあってもしぶとく生き抜いてきた民族集団としての適応戦略を探るとともに、近代以降の国家建設過程における社会変化、文化変容について考察する。
この授業のねらいは、ミャオ族を事例にして、近代以降、中国が国家統合を進めるなか、各少数民族の文化的多様性と国家としての政治的一体性との関係を理解することにある。
授業の方法 講義形式で行う。必要に応じて映像資料を見る。
事前学修・事後学修,授業計画コメント テーマごとに授業内容を踏まえてレスポンスシートを提出すること。
授業計画
1 はじめに―ミャオ族の概況
2 苗王の出現―迫害と抵抗の歴史
3 張秀眉塑像建造運動―民族エリートと歴史の再評価
4 鼓社―社会組織と慣習法
5 鼓社節―祖先祭祀と集団の結束
6 爬坡節と対歌―恋のマナー
7 ケガレと憑きもの―婚姻忌避の深層
8 大地と神への祈り―稲作と年中行事
9 二つのお正月―大伝統と小伝統
10 キリスト教への改宗―福音と救済
11 キリスト教信者の今日―共産党と宗教
12 リテラシーの追求―文字の創作と普及
13 バイリンガル教育―国民教育と民族教育
14 民族観光の賑い―伝統文化と観光文化
15 まとめ―学習内容の整理とレスポンスシートへの応答
その他
教科書 なし。
参考書 末成道男、曽士才 『世界の先住民族―ファースト・ピープルズの現在 01東アジア』 明石書店 2005年
成績評価の方法及び基準 レスポンスシートと期末の課題レポートにより総合的に評価する。(100%)
オフィスアワー 質問は授業の前後で対応します。連絡先E-mail:soshisai@hosei.ac.jp

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